頭の痛い問題

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080424-OYT1T00483.htm
小売ならどこでも抱えている問題だとは思いますが…。

書店業界で働き続けていると、万引きの問題は途切れる事がありません。
こないだも複数の男にコミック30冊がごっそり持って行かれる(しかも私が休みの日に…)
というありえない事態が起きたばかりなので、脱力感と共に
「誰かなんとかしてくれよ」と思います。自分たちだけではもう限界。
この件も、実際自分たちが目視でバッグに入れた所を発見できなかったばかりに、取り押さえられなかったのです。
そうじゃないと一般人である書店員には逮捕権限がないから。
そして経営の厳しい落ち目の書店業界は、どこも最小の人数でまわしているから。

どれだけ防犯カメラでそいつらの顔や手口まで映していても、現行犯で逮捕された後でないと
過去の罪の追求もされないし。
警察は万引きが日常茶飯事過ぎて、たった一件の万引き程度では親身に動いてくれないのですよ。
本一冊の値段が安いばっかりに。

防犯カメラの画像を貼り出した書店が問題になった事もありますが、気持ち的には大変同意したい。
映像の中のお前らが、どれだけ醜い行為をしているのか見せつけてやりたい、という気持ちもあったんだろうなあ。

本当に情けないし悲しい光景です。

そして、その1冊が盗られてしまう事で、その時、
その本が本当に欲しいと思ってくれて、うちの店で買いたいと思ってくれているお客さんに、
本が届かなくなってしまうかもしれない事が悲しい。
(店頭在庫1冊→売れたら補充、でまわしている本も結構あるので)

リアル書店業界自体が、もう限界に来ているのかもしれませんけどね…。