2007年印象に残ったマンガと時々小説色々
去年このエントリの文章仕上げるのに1時間以上かかったんですが…。
今年はどれくらいかかるのか見物です。ははははは(死)
でもせめてこれくらいは文章として残しておかないとコミック担当ブログの名がすたる、ということで(日頃更新全然してないし…)。
…てなことで去年のエントリと同じような形式で羅列しようと思います。
ただ、今年は去年に比べると全然一般向けマンガ読んでません。
というのも、何故か突然BLに目覚めてBLマンガ&小説を読みまくっていたからです。
これまで殆ど読んでなかったのに…。よしながふみ作品ですらBLは回避していたというのに…。
個人的にはゲシュタルト崩壊な1年でした。
以下、テーマ別に並べていきます。
あと、去年ランキングに入れていたものは、なるべく重複しないようにしてます。
(2007年1月4日のエントリをご参照下さい)
- 期待の新星・新シリーズ
- 小玉ユキのコミック2点
- 作者: 小玉ユキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/01/26
- メディア: コミック
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- 作者: 小玉ユキ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: コミック
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書き下ろしのエピローグのすみずみにまでスキがない。
「光の海」は人魚をテーマにした連作短編で、百合スキーとしては収録されている「波の上の月」が白眉でした。ただアンハッピーエンドでなかったらもっと良かったのになあ…。でもこちらも実に味わい深い作品です。
今後の活躍が今一番楽しみな作家さんかもしれません。
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- 「チェーザレ」
- 作者: 惣領冬実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: コミック
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個人的には川原泉の「バビロンまで何マイル?」を何となく思い出したり。
一体どの辺で物語が終わるんだろうか、という所も含め今後が気になります。
4巻ではついにルクレツィアも出てきたし。
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- 「オトメン(乙男)」
- 作者: 菅野文
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/12/18
- メディア: コミック
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ドラマ化でもされたら社会現象になるんじゃないでしょうか。
そういう所も含め楽しみです。
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- 「きのう何食べた?」
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: コミック
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この作品の何が素晴らしいかって、芸術的なまでにバランスの取れた献立だと思うのですよ。
究極のメニューも豪華なおもてなし料理も、毎日三食口にするご飯の重要さにはかないません。
安い材料でいかに美味しい料理をバランス良く作って満足するか、という視点が実に良い。
実際に作れそうなレシピの手軽さもまた良いのです。
主人公の仕事が弁護士ということで、法曹界志望だった作者の本領発揮というところでしょうか。お仕事ものマンガとしても楽しみです。これは末永く続いて欲しいなあ。
- ベテランの底力を感じる作品
- 藤田和日郎の単発コミック2点
- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: コミック
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- 作者: 藤田和日郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: コミック
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やっぱり少年漫画を描いて欲しいような気もするんですが、表現の限界を乗り越えようと思ったら、青年誌しかないのだろうな、と納得する部分もあり…。
次の展開がますます楽しみです。
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- 「蝉時雨のやむ頃」
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: コミック
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「ラヴァーズキス」のキャラクターが出てくる辺りもファンのツボを押さえてますねえ。
ゆっくりかみしめて読みたいマンガです。
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- 「クォ・ヴァディス」
QUO VADIS クオ・ヴァディス 1 (バーズコミックス)
- 作者: 新谷かおる,佐伯かよの
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: コミック
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いやでも十二分に萌えましたが何か。
見た目幼女なのにツン要素たっぷりな女性キャラが出るだけで読む価値はあります。
伏線の引っ張り方もさすがベテランというべきか。
是非萌えマンガ大好きな方の感想が聞きたいマンガでもあり。
- BL
- 作者: 山田ユギ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2007/11/07
- メディア: コミック
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- 作者: 山田ユギ
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2007/01/10
- メディア: コミック
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- 作者: 山田ユギ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: コミック
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それから怒濤のBL読みまくり状態に陥ったのですが、結局マンガの中で一番スキなのはユギ作品らしいということで、今の所落ち着きました。
このブログでも何度か言及していますが、きちんとエンタメしているのが素晴らしいです。
これからBL以外の作品を描く事が増えていく作家さんだとは思いますが、BLも描き続けて欲しいなあ。
- 今年も面白い連載中作品(この項羅列します)
- 作者: 椎名軽穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/22
- メディア: コミック
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いわずもがな。周りのキャラクターが動き始めて奥深さを増してますねえ。
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- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/12/22
- メディア: コミック
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複雑な人間関係をきちんと統括出来ているのが凄い。とてもこれが初連載とは思えない…。
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- 作者: 寺嶋裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: コミック
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もしかしたらそろそろメディアミックスの話も出てくるのかなあ。
個人的にはじっくり育てていって欲しいです。つーかクリス先輩萌え!
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- 作者: 若杉公徳
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: コミック
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まさかの実写映画化が衝撃的でした。いや、フェスも衝撃的でしたが…(笑)
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- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: コミック
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この作品について語りはじめたら多分もの凄い事になるんじゃないかっつーくらい言及する所があります。ここでは割愛しますが。
あまりの凄まじさにただ息を呑むばかりです。
あとは2006年のものとも結構かぶるかも。
- 2007年完結したマンガ(21世紀少年はまだ読めてないので割愛します…!)
- 「デーモン聖典」
- 作者: 樹なつみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/09/05
- メディア: コミック
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- 「花の名前」
- 作者: 斎藤けん
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2007/11/05
- メディア: コミック
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大学時代を思い出して切ない気分になりました。とても初連載とは思えないような良くできた作品だと思います。
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- 「金色のガッシュ!」
- 作者: 雷句誠
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/12/15
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最終回の前の回で清麿・ガッシュと一緒に散々泣きました。最終回では暖かい涙が流れました。
勝っても別れ負けても別れ。結末はわかっているのにこんなに辛いとは思いませんでした。
でも、本当に素晴らしい最終回だったと思います。
7年間ずっと読んできて良かったです。
私の中では多分、「うしおととら」に並ぶ作品になりました。
でも! ウォンレイとリィエンにだけはハッピーエンドを!
…と言ってたらキリがないのですが、この長い物語を描ききった雷句さんに感謝の言葉を。
最初から最後まで、素晴らしい作品を本当にありがとうございました。
この作品が2007年ゆうきさらのベスト1です。
- 番外1・印象的だった小説
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- 「守り人シリーズ」
- 作者: 上橋菜穂子,二木真希子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2007/02/17
- メディア: 単行本
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バルサの・チャグムの紡ぎ出す物語に、世界に心地よく溺れました。
力強い作者の筆致に流されるように10巻一気読みする楽しさときたらもう。
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- 「流血女神伝シリーズ」
喪の女王 8 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 須賀しのぶ,船戸明里
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
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読みながらこっちも泣きました。
最後に幸せなカリエの姿があって本当に良かった。
そしてこの作品、「大奥」の家光編と同じシチュエーションがあって。
「主人公が複数の男性の子供を産む」(ネタバレにつき反転して下さい)というのは、分析対象として非常に面白いんじゃないかと思いながらも、
まさかのエドカリエンドに大喜びでした。
長いシリーズですが、張ってある伏線に全く無駄がないんですね。初期の頃の台詞一つ一つにも全て意味がある。
「女神の花嫁」であるラクリゼと「女神」カリエの揺らがぬ友情の物語としても読めるし、色々な解釈の仕方がある作品だと思います。
せっかく完結しているので、是非全巻一気読みに挑戦してみて下さい。
- 番外2・未読だが店でブレイクした作品
以下は仕掛け販売したらがっつり売れた作品たち。
-
- 作者: あいだ夏波
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: コミック
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- 作者: 柴田ヨクサル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: コミック
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- 作者: 瀧波ユカリ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/04/23
- メディア: コミック
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- 作者: 枢やな
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2007/12/18
- メディア: コミック
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いじめ ―ひとりぼっちの戦い― (ちゃおフラワーコミックス)
- 作者: 五十嵐かおる
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/27
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「スイッチガール」は新刊が出ると既刊が動きまくります。11月から12月にかけて版元品切れで大変な目に遭いました(涙)重版は早くかけてくれよ〜。
そして「いじめ」は丁度「ライフ」の展開をしているときに一緒に展開してたんですが、ぶっちゃけうちの店では「ライフ」より売り上げ良かったんですよ…。
もうすぐ累計が3桁に到達します。うちの店は小学生のお客さんが多いんですが、それでも異常な売り上げでした。つーか未だに売れてるし。2006年から07年にかけて「どうぶつの森」のマンガが売れに売れた時期があったんですが、ペース的にはそれに並んでます。
…どうぶつの森の1巻はもうすぐ累計売り上げ200冊に達しようかというレベルなんですが。
うちの店新刊はそんなに売れないのになあ…。まあ、店の特色だと思う事にしよう。
…ということで以上です。案の定1時間半くらいかかりました。つ、疲れた…。