棚卸なんですが

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2007-08-28 - 今日も眠いのですよ…( ̄_ ̄;
早く寝て明日の棚卸に備えるつもりだったんですが、巡回していたら
言及せずにはいられないエントリが。

ええと、うちの店も新規店なので、当然特約店になれる訳もなく、
特に角川系のラノベの配本は酷いものでした(というか、進行形で「です」)。
10種類出るとして、そのうち3種類が各1冊入れば良い方で。

今回特約がもらえたのも、ラノベというよりは角川文庫全体が結構売れたから、という事もありつつ(去年はダヴィンチ・コードやバッテリーという大物があったからね…)。

で、初回の配本がないと、追加をかけても、入荷は早くて10日〜2週間後です。
発売されたらすぐに読みたい熱心なファンには、そういう「書店の常識」は通じません。
そんな書店の都合を押しつけられても、「はぁ?」という感じでしょうし。
当たり前でしょう。特約店に行けば、新刊は沢山あります。
種類のない、新刊もロクに入らない近所の書店より、遠くのラノベに強い専門店に行きたいのは人として当然。
私だって自分の欲しい本が入って来なかったら、他の店を探します。
(注文すれば入ってくるのはわかってるんですが、そのために1週間も待てるかというと、実際はちょっと…だし)

一般の読者には、上記の状況はわからなくて当然なのです。
というか、このような形で読者を選別しているということが、結局は出版業界全体の低調さに繋がっているのではないか、と思います。
結局欲しい人の所に欲しいものが届かない→専門店や大型店、ネット書店に流れる→町の本屋さんの衰退→書店が遠くなる→(以下エンドレス)という最悪のスパイラルを、ここ数年の出版業界は描き続けています。

まあ、出版社としても、当たるかわからないヤマをはるよりは、確実に売れる店に商品を流したい、というのは当然の事ではあります。
また、書店員のレベルが各店舗で均一という事はありえないですし、書店員によって売りたいものは変わってくる。
かなりの知識が必要で、また数字の読みづらいラノベを売るよりは、仕掛け販売で実用系やら一般小説の文庫を500冊売りたい、と思う書店員は多いと思います。
ラノベコーナー自体の縮小というのも、気持ちはよくわかります。
(これは文庫担当がラノベを持っている場合ですが。私はコミック&ラノベ担当なのですが、比重としてはコミックに力が入っているというのが正直な所です…。ラノベの売り方にしても、かなりコミック的な売り方をしていると思います…とほほ)

でも実際、「この本屋でこの本を買いたい」というお客さんのニーズを逃している訳で。
ラノベをばっさり切った上記エントリ先の本屋さんには、ある種のうらやましさを感じはしますが、私には絶対出来ないなあ…。チキンなので。

ぐだぐだ書いてますが、結論としては
「注文出したら早めに下さいよ…せめて客注分だけでも」ということで。

とりあえずうちの店では9月から特約店としての配本が始まります。
新刊、何冊くらい来るんだろう。