ラノベじゃなくてライト時代小説?

陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫)

陽炎ノ辻 ─ 居眠り磐音江戸双紙 1 (双葉文庫)

この前から放送が始まったドラマの1話をたまたま見て、その怒濤の展開に思わず原作を
手にとってみたのが最初だったのですが。

いやあ、面白い。

実は江戸時代モデルの時代物って、宮部さんの一連のものか岡本綺堂の半七捕物帳シリーズ
(でもこれってジャンル的にはどっちかっていうと探偵小説だし、時代も江戸末期だもんなあ)
くらいしか読んだ事がない上、高校は世界史と地理選択だったので
日本史の知識って中学時代で止まってるんですけど、そんな私でも突っかからずに
面白い剣戟小説として、また青春ものとしてサクサク読めます。
逆に言うと昔からの時代小説ファンにはもしかしたらキツいかもしれませんが。
地元に帰れば藩のお偉方の息子である主人公の磐音が、藩を巡る騒動の中で親友と許嫁を失い、
失意の中江戸に向かう所から始まる怒濤の展開と、端役に至るまで個性的なキャラクターは、
まさにライト時代小説と言っても良いんではないでしょうか。
(作者の佐伯氏はテレビ制作現場出身のようなので、エンターテイメント性が身に付いてるんだろうなあ)
今4巻の冒頭部分を読んでいますが、少しずつロードノベル化しつつある所も楽しいです。
しかし最新刊にたどり着くのはいつになるのかなあ…。
ちなみにドラマも個人的には好きです。かなり展開が早いですけど。