売り手と買い手

実際に本を売る側から見ていて思うことは、ボーイズラブ作品を読む女性はカテゴリとしてのボーイズラブを求めているんだろうな、という事。売れ方としてはハーレクイン作品に良く似ているんですね。発売日に一気にまとめ買いをするお客さんが多い。一つのものだけしか見ない!という方はあんまりいない気がします。

これは実はエロマンガにしても同じで、エロマンガを買う人はまとめ買いな事が多いんですね。翌月の発売予定表が出ると速攻で5〜6冊くらい予約していく人なんかもいました。
ジャンルは対照的ではあるんですが、そこでの実際というのは凄く似ていて。

ここで強引に先日のエントリ内の話に持っていきますが。

>終わらない閉じた世界で永遠の繋がりを志向

先日の発言と多分ニュアンスが変わってくると思うんですが、永遠の繋がりを求めているのは
エロマンガを求める男子もBL好きな女子も変わらないとは思うんですね。
エロマンガにせよBLにせよ、ジャンル内の作法というがある程度確立されていて、基本的にはどの作品もそのフォーマットから大幅に外れることはありません。
そして、基本的にはどちらも1作読みきりです。連作のものもありますが、大体1冊で話に区切りがつくようになってます。大長編ってあんまりない。

で、自分の好みの作風・ジャンル・フォーマットのものを反復して読む。
↑   ↓
反復して読むことで、自分の好む世界が自分の中で強化される。

という循環が生じているのではないかな、と思います。
いや、エロに限らず趣味に関することの大体にこの循環は当てはまるとは思うんですが。

この循環を繰り返すモチベーションというのが、一体どこから来るものなのか。

ペテロニウスさんのコメントにあった
>「終わらない閉じた世界での永遠」に強い憧れを抱くのは何故なのでしょうか?
という文章を読んで実は凍りつきました。
一言で答えが出てこないんですね。
ただ「そういうのが好きなんじゃー!」というだけでは答えになっていないような気がして。

とりあえず「体(心)が求めているから」ということにしておいて、そこから先はまた考えていきたいと思います。

あと、長い森永みるくファンの方のレビューです。元々巡回していたブログなのですが、森永さんはボーイズも描いてらしたんですねえ。知らなかった…。
百合な日々 : くちびるためいきさくらいろ
あと、今回の件でトラックバックを頂いたので、トラックバック返し。