からくりサーカス (40) (少年サンデーコミックス)

以下、おもいっきりネタバレなのでお気をつけ下さい。









恋に憧れるオートマータ、コロンビーヌ最後の舞台。
子供の姿になってからのコロンビーヌちゃんがかわいくてかわいくて仕方なかったのですが、
ついに退場とあいなりました。あああ(涙)
オートマータたちが心らしきものを得て倒れてゆく様子はまるでオズの魔法使いのような印象もあり。
藤田氏は心に残る死に様を描かせたら当代随一の描写力を持った方だと思うのですが、
コロンビーヌが去ってゆく回の最終ページ、歌いながら去ってゆく姿は、切ないようでどこか希望に満ちた趣がありました。
また隠喩に満ちた良い詩を選んでるなあ。
藤田氏のこういうセンスが大好きなんですよ。くうぅ。
そして最後にマサルに投げかけたコロンビーヌの質問。この事実があるからこそ、
マサルと鳴海はずっとすれ違ったままの状態が続いているのでしょう。
藤田氏がいうには、鳴海としろがねのハッピーエンドで物語は終わるらしいのですが、実は彼らの
本当の戦いはフェイスレスが倒れてから後のことなのかもしれません。