[マンガ]竹宮恵子ブーム来るか?

http://d.hatena.ne.jp/akio71/20070412/p1
地球へ…」一話をちらっと見ましたが、さすがの出来のようで。
絵も濃いけど安定してるし。最後までこのクオリティで行って欲しいものです。

で、竹宮マンガ紹介を読んだので、私も便乗(笑)
個人的に好きなものを上げてみます。
いくつか上記リンク先の方とかぶってますが。割と最近のものが多いかも。

私を月まで連れてって!―完全版 (1) (JETS COMICS (4241))

私を月まで連れてって!―完全版 (1) (JETS COMICS (4241))

SFロマンティックコメディの傑作。
少女マンガ的なラブコメディと本格SFのスパイスが程良く調和した逸品です。
てゆーか
ニナ萌え。
…結局これに尽きる(笑)いや、ダンに一途な様子がかわいいのなんのって。

ブライトの憂鬱 (ジェッツコミックス)

ブライトの憂鬱 (ジェッツコミックス)

という続編も出ているので、まとめ読みも良いかと。

ファラオの墓 (1) (中公文庫―コミック版)

ファラオの墓 (1) (中公文庫―コミック版)

イズァローン伝説 (1) (中公文庫―コミック版)

イズァローン伝説 (1) (中公文庫―コミック版)

天馬の血族 1 完全版

天馬の血族 1 完全版

竹宮さんはしばしば「少年二人の相克」というモチーフを作品内に登場させます。
それが兄弟だったり、対立する国の王どうしだったり、状況は色々ですが。
二人の愛憎半ばする想いのぶつかり合いは、現在のボーイズラブコミックの源流の一つになっていると思われます。「風と木〜」にしてもそうですし。
そのモチーフが全面に出た作品を3つ。
どれも重厚な世界観をもとに創作された読み応えのある長編です。
この順番に読んでいくと竹宮作品の変遷が感じられて面白いかもしれません。
一番最近の長編が「天馬の血族」になるんですが、こちらは主役が女の子で、しかもこれまで悲劇的結末の多かった竹宮作品には珍しく、締めが大団円なんですよね。
モンゴル的世界観を舞台にしたファンタジックな大長編です。
竹宮マンガの集大成としても、読む価値は十分にあると思います。
絵柄的に最近のものなので読みやすいと思いますし。
実を言うと個人的にエンタテインメント的読み物として一番好きなのは「天馬の血族」だったりするので。
めくるめく物語の展開に、熟練の筆致を堪能出来ます。

24年組と呼ばれる女性作家の方々の凄みは、それぞれが作品内で自分の世界を創作し、
それをマンガとして紙に起こして読者に伝える事の出来る表現力の厚さ・深さだと個人的には思っているのですが、竹宮恵子はその中でも、特に長編の緻密な物語の創作力では群を抜く存在です。
しかも作品によって作風を変化させられる器用さを持ち合わせています。
是非是非色々と読んでみて、自分に一番合った作品と出会って下さいね。

…ちなみに。私が一番最初に読んだ竹宮作品は

姫くずし (白泉社文庫)

姫くずし (白泉社文庫)

で、小学2年の時でした…。それも問題あり?
いや、昔は白泉社っこだったんですよ…。