THE 有頂天ホテル

封切りの日に観に行くなんて「踊る大捜査線」以来です…ははは(死)

用事があったので23:45からのレイトショーで観たんですが、こんな遅い時間にも関わらず
映画館には結構な人数が入ってまして、「ラヂオの時間」や「みんなのいえ」の時とはお客さんの
期待度が違うんだなあ、と改めて実感しました。
昔から三谷脚本のファンなんですが、メジャーラインの映画は決して作れない人だろうと思ってますし。…とそれはともかく。

観た後に希望が心に残る映画でした。個々の登場人物に起きている出来事は本当にささやかで、けれどもその人にとっては大きな一歩。天下国家を語る内容ではないですが、日常の生活の中で元気が出てきたり、頑張ろうという気になれるのは確かにこういう瞬間なんだよなあ、と納得するような。
しかし、その「ささやかな感動」をささやかに見せるための脚本の構成は、前2作をはるかに凌ぐものだったように思います。さすがに、書くのに半年かかるだけのことはあるなと。
そして巧い俳優を惜しみなく投入して見せる長まわしのカットとか、惜しみなく労力を投入しているけれどもそんな風には思わせないセットだとか、贅沢をしているのにあくまでも「日常の中の非日常」を描いた所が、とても気に入りました。
役者に関しては全く文句ないです。巧い人たちが演じるからこそ醸し出されるドライブ感がたまらない。
あんなホテルに泊まりに行けたらいいな、と心から思えるような映画です。
そして、作中で香取慎吾とYOUが歌っている歌がとても印象的で、映画を観終わっても何となく口ずさんでしまう自分がいるのでした。サントラ買うかな。

とりあえず、もう一度観に行こうと思ってます。細かい感想は、次に観に行ったときに、かな。

オタ的にはアヒルのダブダブの声をやった山寺宏一氏がたまりませんでした。さすが日本唯一のドナルドダック声優!