待望の1冊でタイムスリップもの2連発

JIN(仁) 第5巻 (5)
JIN(仁) 第5巻 (5)
posted with amazlet on 05.12.07
村上 もとか
集英社 (2005/12/02)

1年に1冊しか出ない連載の第5巻。…となるともう5歳も(以下略)。
江戸末期にタイムスリップした優秀な医師の物語…なんですが今回は仁が惚れられた花魁の乳癌手術エピソードがメイン。
相変わらず面白いです。緻密な作画としっかりしたストーリーでぐいぐい読ませます。
現在連載中の医療マンガの中では一番好きな作品なんですが、Dr.コトー診療所といい、ヒロインに乳癌って今トレンドなんですか?
手塚治虫先生の「火の鳥」でも確かヒミコが乳癌になってたよな、などと脈絡のない事を思い出しつつも、何故こういう時に乳癌であって子宮癌や卵巣癌じゃないのか、などと考えてみたり。

女性特有の病気でもかなり重度の状況、ということではどちらも変わりないと思うんですが、
子宮癌はレディースコミック系統ではたまに見かけるけれど、男性向けのマンガだとあまり出てこないような気がするので。
確率的に乳癌の方が多いのかもしれませんけどね。

しかし、続きが1年後なのは辛いなあ…。

こちらは母親から世界を閉じられた少年がいきなり大正時代へ飛んでしまう話…なのですが
ぶっちゃけボーイズラブ属性がない人は読んではいけません。
個人的には高尾滋のボーイズ要素たっぷりなマンガを読みたくて読みたくて仕方なかったので、大変嬉しいシリーズです。ああもうガンガン突き進んで下さい、マジで。
個人的には久しぶりにマンガに激しく萌えました。たまらんのう(オヤジかあたしゃ…)。
でも高尾滋の描く女の子も好きなんですが。

読んでて木原敏江の名作「摩利と新吾―ヴェッテンベルク・バンカランゲン (第1巻) (白泉社文庫)」や大和和紀の一連の大正時代マンガのシリーズを思い出しました。最近歴史が絡んでくる少女マンガってあまりないので、歴史マンガ的にも楽しみな作品です。