[映画]仮面ライダーヒビキと七人の戦鬼

マジレンジャーはいつものマジレンジャーでした。いや、コンパクトにまとめられてて楽しかったです。でも個人的にナイとメアの扱いが小さかったのが残念。せっかく大画面で見られると思ってたのに〜。
…と話は変わって響鬼の映画。考えがまとまってないのでつらつら書きますが。
タイトルがカタカナになっているように、基本的にはTVシリーズとは別物だと思って見たら別に腹も立たなかったし、試写会を見た人達が言っていたようにそんなに出来の悪いシロモノでもなかったと思います。元々今の東映の映画にそんな大したものは期待してないし。
まあ、7人もライダーを出したせいで一人一人の出番が薄くなって話がとっちらかってましたし、内ゲバやってる暇があったら魔化魍との戦いなり姫と童子なりをクローズアップした方が良かったんじゃとかヒビキさん完全に脇役扱いじゃんとか色々思わなくはなかったんですが、「子供向け(だけどちょっと大人っぽいライダーの世界)」の映画だと思えばまあ楽しめたんじゃないかと思います。
キャラクターが立たないのは脚本が井上敏樹だからなんでしょう。役者を信頼していないのがよくわかる作品構成だなと(これまでの状況を考えたら別に信頼してなくてもおかしくはないですが)。別にけなしてる訳ではないです。あくまでも子供向けで長編映画だって事を良くも悪くも知り尽くした構成だなと思うので。
…てゆーか私としては明日夢とひとえの演技だけでお釣りが出たので別に良いです。トッチーもモリエリも巧い。大画面で見ても褪せる事のない体当たりの演技を見せてくれました。本当に将来が楽しみ。アクションがあまり好きではない(というか本当は暴力的なシーンて苦手です)ライダーを見る一番の楽しみって、将来大出世しそうな役者さんを探す事だと思うので、未来の予感を感じる事が出来ただけで十分です。本編と平行してよく頑張ったなあと思います。エロい声のみどりさんも健在だったし。
これで本編と連動されてたらブチキレてたと思うんですが、あくまでもパラレルな世界での昔話なので、そこまで追求する気はありません。とりあえず大画面で熱血明日夢と乗馬するヒビキさんが見たいので、もう一度くらい見に行くかも。

特撮作品に対する愛情はあるんでしょう。スタッフの方たちには。アクションも頑張っていたと思います。見せ方も好きです。でも、あくまでも「商売」の中での愛情なんだな、と思います。ライダーも今年6作目だし、子供向け作品はおもちゃのマーケットなしには成立しないものです。なんだけど…そればっかじゃ結局消費し尽くされて飽きられて終わるだけなんでは? と思わなくもなかったです。TVの響鬼はそこから抜けだそうと必死なんだな、という作り手の誠意が伝わって来るんですが、映画はそうも行かなかったようで。これが今の東映の事情なんだなと思うと、なんだかちょっと複雑。
門外漢がどうのこうの言うのも筋違いかもしれませんが、東宝と比べるとどうしても今の東映の状況が…ねえ…。