寝台特急の中で読んだThe MANZAI (カラフル文庫)とThe MANZAI〈2〉 (カラフル文庫)

The MANZAI
The MANZAI
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あさの あつこ
ジャイブ (2004/03)
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バッテリー (角川文庫)」のあさのあつこが書く中学生漫才コンビのシリーズ1巻。
転校したばかりの父と姉を亡くした男子中学生が漫才の相方になってくれと転校先のクラスメイト(もちろん男子)にプロポーズされる話。
文化祭の出し物は「漫才・ロミオとジュリエット」もちろん主人公は女装で登場。
と書くと誤解を招きそうなんですが、本当に誤解を招きそうな表現をしているのであながち間違いではないんじゃないかと…。
主人公のタイプとしては「バッテリー」の巧より「NO.6〔ナンバーシックス〕#1 (YA! ENTERTAINMENT)」の紫苑みたいな、一見大人しそうなんだけど頑固で芯が強いキャラ系。ていうかぶっちゃけ庇護欲を誘うタイプ…。

こんな説明してますがボーイズラブじゃなくて児童書です。腐ってるのは私の脳ですから(死)
文化祭を廻る一連のエピソードは、中学の頃を思い出してほのぼのしてしまいました。
こういう(微妙に設定にひずみ?のあるやつ。ex/西の善き魔女のアデイルみたいなキャラ)学園ものに存在しがちな腐女子系文芸部員がいる所もポイント高いです。

The MANZAI〈2〉
The MANZAI〈2〉
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あさの あつこ 鈴木 びんこ
ジャイブ (2004/09)
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続けて第2弾。中学3年になった主人公が巻き込まれるちょっとした事件とその結末がメイン。
ライトミステリ系な話ではあると思いますが…ただ、「透明な旅路と」を読んだ時にも思ったんですが、作者のあさのあつこ氏は正直ガチンコミステリ系を書くとちょっと私が求めているものとは違う路線を行かれるようなので、まあこれくらいの謎の量くらいが丁度いいのかもしれません…。
漫才コンビの絆が深まる話として読むと大変萌えなんですが、ミステリとしては…うーむ。
いや、ミステリじゃないんでしょうけど、ちょっと違和感。
福音の少年」も買ってはいるんですが、ミステリ系な話という事なのでちと不安。

いや、あさのあつこに私が求めているのは萌えなんだろうな、とはからずも自覚してしまったシリーズなのでした。

そして、自分の前の寝台でちっちゃい女の子が大騒ぎしててあんまり眠れませんでした…。
どうして子供の声って大きいんだろう…しくしく。